【防災最前線】 防災に役立つキャンプの知識

【防災最前線】 防災に役立つキャンプの知識

防災最前線です。ウイルスの感染を防ぐために避難所に行かずに自宅で生活を続けるケースも考えられます。そこで、役立つのがキャンプの知識です。災害時を生き抜く「サバイバル防災」の活動を紹介します。

 パラグライダーの講師で、趣味がキャンプという上野陸さんです。
<青嶋文香記者>「早速、テーブルや椅子がキャンプ用のものですよね」
<上野陸さん>「キャンプもそうなんですけど、何かあったときに災害用に持ち出して使えるので」
 上野さんの家にはアウトドアグッズがたくさんあります。
<上野陸さん>「これはお泊り道具。これは寝袋。畳めばこれくらいになるので、何かあったときは持ち運びに便利。(Q、自宅でもこの寝袋で寝てるんですか?)場合によっては寝ますね。災害は、都市生活から野外に放り込まれるイメージ。野外で使う道具がそのまま防災で使える」

 4年前の熊本地震です。多くの人が、テントや車の中に寝泊まりして避難生活を送りました。
 近年、地震や豪雨など自然災害が相次いでいます。危機感を覚えた上野さんは、キャンプの知識を生かして2018年から子どもなどに向けた「サバイバル防災講座」を始めました。
<青嶋記者>「いつものサバイバル防災講座で披露されているサバイバル術を見せていただけますか」
<上野陸さん>「きょうはご飯を炊いてみようと思います」
<青嶋記者>「ご飯。ご飯を炊くのはいろいろ道具が必要で、災害時なかなか大変そうですけど」
<上野陸さん>「きょうは炊飯ジャーでも鍋でもなく、空き缶で炊きます」
 非常食で馴染みのある、乾パンの空き缶を使います。
<上野さん>「非常時なので計量カップありません。勘でいきます」 
 「サバイバル防災講座」とうたうだけあって、計量カップなどは使わず目分量で米と水を入れます。自分の判断で火加減を調整するのが、この講座のポイントです。

<上野陸さん>「そろそろいい時間になってきましたね。(フタを外す)じゃーん」
<青嶋記者>「炊けてますね。ふっくらして。(試食)おいしいです。(Q、芯ないですか?)ないです。ふっくらしてます」
 上野さんの防災講座でもう1つ人気なのが、水を確保する実験です。
<上野さん>「次は水をろ過する実験。災害時には水道が止まってしまう時がある。その時にどうやって水を確保するのかという実験です」
 汚れた水から、まずはゴミを取り除くろ過装置です。ペットボトルに小石や綿を詰めてつくります。
 もっと便利で簡単な方法もあります。
<上野さん>「例えばこれ。はい、いきますよ」
<青嶋記者>「すごい。コーヒーフィルター、薄いんですけど、こんなに綺麗になるんですね」 
 コーヒーフィルターでろ過した泥水は、かなり綺麗になりました。ただ、細菌などは取り除けないので、煮沸をするなどさらに処理が必要です。
<上野さん>「これ浄水器なんですよ。中にフィルターがあって、これは細菌ぐらいまで取り除けます。水道施設が壊れると安全な水は手に入らない。こういう知識があるとないとでは、生き残る確率が変わってくるので、知っておいた方がいい。もともと防災って生きることなので、そういうところに活きてくると思う」

 7月、上野さんはオンラインでサバイバル防災講座を開きました。
<上野陸さん>「家の中から、防災に役立つもの、関連するものを探してきてください」
 実際にやってみることを重視していて、オンライン上でもワークショップ形式で防災の知識を伝えました。
<上野陸さん>「防災教育の最終の目標は、行動できること。そこにいかに落とし込んでいくか。そこはリアル授業でもオンラインでも同じだなと思う」
#オレンジ6 8月5日放送

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